今さら聞けないパソコン用語「OS」ってなーに？

OS（オペレーティングシステム）とは？

オペレーティングシステム（Operating Systemの略→OS）は、コンピューターシステムの中心となるソフトウェアです。

ハードウェアを管理したり、ユーザーにパソコンを分かりやすく翻訳してくれているソフトウェアです。具体的には、次のような役割を果たします

OSの役割

1，パソコンの効率的な運用

OSは、ハードウェア資源（CPU、メモリ、ディスク、ネットワークなど）を効率的に管理します。コンピューターが持つ「力（リソース）」を効率的に使うために必要なのです。

例えば、パソコンでゲームをプレイしながら、音楽を聴いたり、インターネットを閲覧すると、それぞれのプログラムが「力」（CPUやメモリ）を使います。この管理がしっかりしていると、互いに影響しあわず、スムーズに動作します。

2，ユーザーインターフェース

コンピューターの言葉（プログラム）をユーザーに分かりやすく表示して、直感で使えるようにしてくれています。これには、グラフィカルユーザーインターフェース（GUI）やコマンドラインインターフェース（CLI）が含まれます。

3，ファイルシステム管理

コンピューター内のファイルやフォルダを整理することです。

イメージとしては、あなたの部屋や机の上で書類や本を整理するようなものです。ファイルシステムは、コンピューターがファイルを保存し、識別し、取り出す方法を提供します。

例えば、あなたがコンピューター上で写真や音楽ファイルを保存する場合、それらをきちんと整理して保存する必要があり、OSはその手助けをします。あなたがファイルを整理するために新しいフォルダを作成したり、ファイルの名前を変更したり、必要のないファイルを削除したりすることができます。

この機能のおかげで、必要な情報を効率的に見つけることができます。

4，ドライバ管理

コンピューターがさまざまなデバイス（プリンターやマウス、キーボードなど）を接続したときに、デバイスが何かを分かるようする仕組みです。

コンピューターは、それぞれのデバイスがどのように作動するかを知る必要があります。そのために、メーカーが提供する特別なソフトウェアが必要です。これがデバイスドライバです。

これらのドライバを適切にインストールし、更新し、必要に応じて削除することを指します。つまり、新しいデバイスをコンピューターに接続したときや、既存のデバイスの動作に問題が発生したときに、適切なドライバがインストールされていることを確認する役割があります。

5，セキュリティ管理

外部からの攻撃や悪意のあるソフトウェアから、保護される重要な機能です。OSのセキュリティには、いくつかの種類があります。

１，アクセス制御

誰がパソコンにアクセスできるかを管理する仕組みです。たとえば、パスワードやバイオメトリクス（指紋や顔の認識など）を使って、正規のユーザーにのみアクセスを許可します。

２，セキュリティソフト

OSは不正なプログラムやウイルスからコンピューターを守るためのセキュリティソフトウェアを提供します。これには、ファイアウォールやアンチウイルスソフトウェアが含まれます。ファイアウォールは、ネットワークトラフィックを監視し、不正なアクセスや攻撃を阻止します。アンチウイルスソフトウェアは、悪意のあるソフトウェアやウイルスを検出して削除する役割があります。

３，自動更新

OSはセキュリティアップデートを定期的に提供し、既知の脆弱性やセキュリティの問題を修正します。これにより、コンピューターが常に最新のセキュリティ機能を備えることができています。

OSのセキュリティはコンピューターとデータを、外部からの攻撃や不正アクセスから守るための重要な仕組みです。

OSの種類

WindowsやmacOSの他にも、さまざまな種類のOSが存在します。

各OSについて解説していきます。

Windows（ウィンドウズ）

1985年にマイクロソフトが発表したOSで、Windows11が最新版です。

グラフィカルユーザーインターフェース（GUI）を持ち、直感的に操作できるOSです。デスクトップ、スタートメニュー、ウィンドウなど、簡単な操作が特徴です。

カスタマイズ性が高く、ユーザーがデスクトップの外観や動作を自由に変更できます。

世界で7割のシェア率があり最も使用されています。多くのソフトウェアがWindows用に開発されています。ほとんどの主要なアプリケーションやゲームはWindows上で動作します。

過去にセキュリティの脆弱性が指摘されることがありましたが、Microsoftはセキュリティの向上に努めています。Windows Defenderなどのセキュリティ機能が組み込まれています。

ゲーム、ビジネス用途など、幅広い目的に利用できます。

MacOS（マックオーエス）

2001年にAppleが発表したOSで、macOS 14が最新版です。

GUIを持ち、ドック、メニューバー、Finderなど、独自のインターフェースが直感で操作可能です。

一定のカスタマイズは可能ですが、システム全体の外観や設定を調整することはできません。Windowsの方が自由度は高いです。

人気アプリケーションをサポートしていますが、Windowsほどではありません。特にビジネス用途で使用されるソフトウェアは、Windows向けに開発されていることが多いです。

スタイリッシュなデザインと直感的な操作性があります。また、定期的にセキュリティパッチを提供しており、マルウェア対策も強化されています。

グラフィックデザイナーやビデオ編集者など、クリエイティブな作業を行う人に人気があります。

Linux（リナックス）

1991年にフィンランドのヘルシンキ大学の大学院生だったリーナス・トーバルズ（Linus Torvalds）氏によって開発されました。

オープンソースのOSであり、多くのディストリビューションがあります。システムを自由にカスタマイズでき、サーバーや組み込みシステムでも広く利用されています。

代表的な例で言うと、AndroidのOSもLinuxの一つです。その他に家電製品、ゲーム機などのOSとして多用され、多くの家庭の生活を支える存在になっています。

カスタマイズ性が非常に高く、それを無料で利用できます。セキュリティが強固であり、開発者や技術者向けのツールが豊富です。

プログラマーやシステム管理者など、技術的なスキルを持つ人に向いているOSです。

Chrome OS（クローム・オーエス）

2011年にGoogleが発表しました。主にChromebookと呼ばれるノートパソコンで利用されています。従来のパソコンようなローカルフォルダではなく、Google Driveと連携してクラウド上で使いやすいインターフェースを提供しています。

クラウドサービスは、必要に応じてリソースを追加したり、削除したりすることができます。これにより、ビジネスの成長や変化に迅速に対応できます。

また、必要なリソースのみを使用するため、ムダがないので初期投資やランニングコストを抑えることができます。Googleのサービスを無料で利用出来るので、Officeソフトも不要です。

常に最新版のOSに自動的かつ無料でアップデートすることができるので、セキュリティも安心です。ただし更新出来る期間は購入したパソコンにより決まっているので注意が必要です。

主に学校やビジネスでの利用、軽量なタスクに適したOSです。

その他のOS

上記で紹介した4つのOS以外にも、Solaris（ソラリス）、Tron（トロン）など、他にもOSは存在しています。

パソコン用以外にも、スマートフォン用のOSとして、Android（アンドロイド）やiOS（アイ オーエス）などがあります。

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まとめ

OSはパソコンやスマホで作業するために必要なソフトです。ちなみにOSが無いパソコンだと以下のことができなくなります。

• 電源のON/OFF
• マウス操作・キーボード入力
• 画面表示
• CPUやメモリの制御　などなど

毎朝、当たり前のように電源ボタンを押して、パソコンを起動させたり、ファイルを開いて編集したり、自由に操作できているのはOSが搭載されているからなのです。